IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、国内で初めて、安全なアプリケーション開発技法の学習ツール『AppGoat(アップゴート)』を開発したことを発表した。
同ツールは、学生から技術者まで様々なレベルの利用者が、演習しながら脆弱性の検証手法から対策までを対話形式で学習できるというもの。
また、ツール本体は、2011年1月27日から、ベクターのウェブサイトは、また、2011年1月28日からは、IPAのウェブサイトにて公開されている。
なお、今回のツールに関しては、安全なアプリケーションの開発や運用を阻害する要因として、脆弱性の対策・検証方法を学ぶツールが十分に整備されていない現状から、IPAが、運営している脆弱性届出制度や各種研究会等の知見を集約し、学習教材と演習環境をセットにする構成となった経緯がある。
ちなみに、同ツールは、IPAやベクターのウェブサイトからダウンロードし、利用者自身のPCにインストールすることで利用が可能となる。
脆弱性とは、プログラムの「抜け穴」。そもそもソフトウェアは、プログラムの集合体であり、開発時に無意識であれ、スキル不足であれ、「抜け穴」も同様にソフトウェアのあちこちに埋め込まれることになる。プログミングは、作るプログラマのクセにも左右されるわけで、定位置はないが、ある程度の見当はつけられる。ピンポイントではなく、投網をかけるイメージで、セキュリティ対応のできる「眼」を身につけよう。
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