株式会社KDDI研究所(以下、KDDI研)、株式会社日立製作所(以下、日立)、富士通株式会社(以下、富士通)、株式会社OKIネットワークス(以下、OKIネットワークス)は、端末・ネットワーク・サービスのシームレスな移行と連携を実現する技術(端末プラットフォーム技術)を開発したことを発表した。
同技術により、利用者は、自宅から外出先、外出先から職場など利用環境の変化に対して、サービスの中断がなく、認証方法の変更といった煩雑な操作をすることもなく、安心してサービスをシームレスに利用することが可能となる。
また、異なるサービス事業者間であっても、プライバシーを保って、利用者の権利情報を安全に流通することが可能となり、利用者にとって時と場所だけでなく、端末やサービス、ネットワークに依存しない利便性の高いサービスを実現することが可能となる。
さらに、端末間相互認証機能と端末インベントリ確認機能により、端末の安全性を確認する技術と、端末の種類や利用者の属性に適合したユーザデータ構成機能により、サービス利用に必要となる端末環境を構築する技術を実現している。
同技術を利用することで、切り替え先の端末において、なりすましの防止と利用環境の安全な構築が出来ることに加え、ネットカフェなどに設置された共用端末等、ウィルスなどの不正プログラムの混入が懸念される場合も、端末の安全性を確認した上で、自身の利用環境を構築し、普段と同じ環境でサービスを受けることが可能となる。
パソコンに対して、大多数のユーザーが、一般的に利用するものには限りがある。そういった面から考えると、メーカーごとにそう違いは見いだせない。そのため、独自の規格を用いて、顧客の囲い込みを図るわけだが、ユーザーはその付けを払わされてきた。もうそろそろ取っ払ってもよいのでは、といった見えざる声に後押しされての今回の技術開発と期待したい。
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