株式会社NTTデータは、2011年4月1日から、クラウドサービス間の連携を支援するプラットフォーム『Sinfonex』の提供を開始することを発表した。
同プラットフォームは、クラウドサービスなどを提供するサービス事業者向けのサービスで、サービス事業者が、自社のWebサービスを『Sinfonex』に接続することで、連携する他のクラウドサービス上の機能(WebAPI)や利用者IDを、自社のWebサービスでも利用できる環境が提供されるというもの。
なお、今回のサービス実現のために、「OAuthならびにAPI接続によるWebサービス連携」と「OpenID及びSAMLの2つの方式によるID連携」を技術の核としている。
まず、Webサービス連携機能は、サービス連携エンジンにて『Sinfonex』が連携する各WebサービスのAPIの仕様差異を吸収し一元化するというもので、利用する企業が、独自にAPI毎の個別対応を実施する必要がなくなるメリットがある。
次に、ID連携は、SSO(シングルサインオン)の実現方式として「OpenID」と「SAML」の2つの連携方式を採用しており、Webサイト間連携のSSOに必要な機能を、自前で準備する必要がなく、『Sinfonex』と連携することで実現可能となるメリットがあるという。
クラウドサービスのバックエンドは、できるだけ巨大でなければならない。サービスの停止がダイレクトにビジネスの成否を左右するほどの重要性を持つことになるのであれば、そのための体制は、他事業者との連携でも構わないわけで、「しくみ」を見せない利点を最大限に生かすべきなのだろう。
株式会社NTTデータリリース