三洋電機株式会社と両備グループは、未来型バス『ソラビ(SOLARVE)』を共同開発した。
同車両には、三洋電機の高効率なHITR太陽電池(420W)と、薄型で丸い角などの形状加工に優れたアモルファスシリコン太陽電池Amorton(アモルトン)(378W)がバスの屋根に搭載されている。
また、日中の太陽光のエネルギーを電気に変え車内の照明用のLED電灯の電気として使用することで、再生可能エネルギーを最大限有効利用する。車内のLED照明は無日照時でも約9時間の連続点灯が可能となっている。
さらに、「エネループ エアフレッシャー」を5台搭載している。「エネループ エアフレッシャー」は、ウイルスウォッシャー機能を搭載しているため、車内空間の除菌や消臭など、清浄化に役立つといわれている。
ちなみに、「ソラビ」とは、ソーラービークル(Solar Vehicle)という意味の造語で、世界で初めて太陽電池を搭載する公共交通バスになる。
なお、開発した車両は、2010年8月26日、岡山市の両備ホールディングス株式会社 錦町オフィス(旧両備バス本社)で行われた会で公開されている。
両備グループは、創立100周年を迎えた記念から2台のコンセプトバスを導入した。1台は、2010年7月16日に公開されたクラシックなデザインの『さいバス』という車輌で、三洋電機のポータブル空間清浄器 エネループ エアフレッシャーが5台搭載されている。もう1台が、今回の『ソラビ』となっている。
化石燃料に頼らないクルマ社会は、まさに望まれるところだが、太陽電池の重さは気になるところ。その重さによって屋根がつぶされたりすることは、本末転倒であり、軽量化がどこまで図ることができるかが、大きなポイントであろう。
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