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[芸術家を刺激する芸術家]

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[芸術家を刺激する芸術家]

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スタンリー・キューブリック (1928~1999)
戸田奈津子が字幕を担当したベトナム戦争映画の傑作『フルメタル・ジャケット』の監督、それがスタンリー・キューブリックである。彼は奈津子の訳が軽すぎる事を不満に思って苦言を呈し、これを見直させた事がある。光の当て方から作品公開の劇場に至るまで、映画作品の隅から隅までを自分の手で手掛ける、いわば超完全主義の芸術家と言えよう。そしてこの芸術家が築き上げた奇抜かつ斬新な映像美、物語の数々は、今も尚、芸術家たちを刺激して止まない。
スタンリー・キューブリック
1928年、アメリカのニューヨークに生まれる。ユダヤ家系、父は医者。妹がいる。学校の成績不振を心配した父ジャッカスは、1940年、12歳、彼を一時的に西海岸のカルフォルニアへ移住させ、気分転換を図る。翌年、ニューヨークへ帰宅するも、成長した点は見られず。ジャッカスは息子に何か興味を持たせようと考え、チェスを教え、誕生日にカメラを贈った。言うまでもなく、このカメラとの出会いが彼の人生の転機になったと言えよう。チェスとカメラに没頭したスタンリーは、1946年、18歳、ニューヨーク市立大学に入学するもすぐに中退、フリーのカメラマンとして活動するようになる。その後、チャップリンらの映画に深く親しみながら、1950年、22歳、自作の短編ドキュメンタリーを制作、これが映像会社に売れた事で映画監督を目指す。数作品を手掛けた後、1954年、26歳、友人らと共に映像会社を設立。『突撃』、『ロリータ』などの名作を描いた後、SFの色彩が強い『博士の異常な愛情』、『2001年宇宙の旅』、『時計じかけのオレンジ』が大絶賛を博し、映像作家としての不動の地位を築く。1987年、59歳の頃に公開した『フルメタル・ジャケット』では、なんと製作を始めてから7年の月日が経過している大作である。1999年、71歳、『アイズ・ワイズ・シャット』公開前に、イギリスの自宅で息を引き取りこの世を去る。

様々な事情から自分の作品として認めていない、カーク・ダグラス主演『スパルタカス』の監督を担当後、1961年、33歳にてイギリスへ移住。以後、自身の極度の飛行機嫌いからイギリス本土を出ず、作品のほぼすべてがイギリスのスタジオにて行われている。『フルメタル・ジャケット』のベトナムジャングルも『アイズ・ワイズ・シャット」のニューヨークも、イギリスのセットの中だというのだから驚きである。

スタンリーの独特な風味溢れる作品がさっぱり楽しめぬという諸賢もいようが、彼の作品は映画として楽しむというよりも、むしろ絵画や音楽といった美術的な側面を味わうべきだと、筆者は感ずる。

外部リンク

ムービーデータベース(IMDb、英語)
<a href=" http://www.imdb.com/name/nm0000040/" target="_blank">StanleyKubrick(IMDb、英語)</a>

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