エリクソンは、チャイナ・モバイルが上海で開催したイベントで、同社TD-LTEソリューション全体を初公開した。
今回のデモでは、ST-Ericsson製の機器と接続したエンド・ツー・エンドLTEシステムを使用しており、ビデオ・オン・デマンド(VOD)やライブ・カメラによるビデオストリーミングなど、超高速ブロードバンド・アプリケーションの実演に成功した。また、デモには、ST-Ericsson製の商用TD-LTEチップセットを搭載したUSBドングルが使用された。
同社は、ST-EricssonとのTD-LTE相互接続試験(IOT)に成功しているほか、チップセット/端末ベンダー2社との試験もまもなく完了する見込みとのこと。
次世代モバイル技術LTEには、ペアードスペクトル用(FDD:Frequency Division Duplex)とアンペアードスペクトル用(TDD:Time Division Duplex)の2つのバージョンがあり、特にTD-LTE(LTE TDD)は、アンペアードスペクトル用の技術であり、今後何年かのうちに世界規模の展開が期待されているというもの。
LTEとは、FTTHの無線版ともいわれるW-CDMAの高速化規格のことで、いよいよモバイルでも光ファイバーなみの通信速度が実現することになる。ストリーム配信の速度もストレスなく享受できるようになると、気になるのは機器の充電力。特定の技術をくすぶらせないように、リンクする技術の向上は待ったなしともいえよう。
エリクソンリリース