
ワールドカップ直前の日本代表との練習試合で田中マルクス闘莉王との接触から右腕を骨折し、大会欠場の危機から手術・リハビリを経てなんとか出場へ一縷の望みを繋いでいたコートジボワール代表のディディエ・ドログバがグループリーグ第一戦のポルトガル戦の後半に途中出場した。その姿はスロバキア代表と分けたニュージランド代表よろしくワールドカップに対する想いを体現した感動的な瞬間であった。
逆襲のドログバ
ドログバがピッチに姿を現したとき会場は歓声で包まれた。世界中の誰もが世界最高レベルのアフリカ人ストライカーの登場に歓喜したのだ。我々日本人からすれば闘莉王の飛び蹴りがドログバの骨折を生んだことから申し訳ない気持ちでいっぱいであったが、ドログバは泣き言ひとつ言わず懸命に出場できる方法を模索し、ギブスを着用しながらも大一番のピッチに立つことができたのであった。終了数分前にはゴール前に飛び出しあわやという場面を演出したドログバ。ブラジル、ポルトガルと同居する大変厳しい死のリーグであるが頑張って突破してくれることを願いながら日本から声援を送りたいと思う。
捥ぎ取った勝ち点1
参加国ブッチ切りの最弱という前評判を覆し、欧州の中堅国スロバキアを相手に終了直前に追いついて引き分けたニュージーランド代表。ラグビーでは世界最強と謳われる白人とマオリで構成される南半球の島国が、ドログバにも負けない熱い想いを試合にぶつけたナイスゲームだった。美しい海と山々に囲まれたニュージーランドに住むキウィたちも歓喜の瞬間を味わったに違いない。
日本とワーキングホリデー制度を共有しているニュージーランドは雄大な自然に囲まれた美しい国だ。西洋文化とマオリ文化のドッキングした魅力的なニュージーランドをこの夏、旅行で訪れてみてはいかがだろうか。
ニュージーランド観光協会