株式会社コンテックは、ハイビジョン動画の高精細映像をLAN回線で長距離伝送可能なアプライアンス機器を開発、従来製品「FlexNetViewerシリーズ:VGA解像度対応で静止画向け(発売中)」の上位高機能版「FlexNetViewer HD」として、2010年9月1日から販売を開始することを発表した。
新製品「FlexNetViewer HD」は、LAN回線(100BASE-TX)を使用して、複数個所とのデジタル画像信号(DVI)の送受信を可能にするアプライアンス機器。
一般的なAV分配器や映像信号を増幅する延長器(リピーター)とは異なり、映像信号をLANパケットに変換して伝送するため、伝送距離による画質の劣化やケーブル長の制限がなく、市販のLANケーブル(カテゴリ5以上)やHUBなどのパソコンサプライ品を活用して安価に高品質の映像配信システムを構築できるのが大きな特長となっている。
また、同社独自のネットワーク通信技術とハードウェアMPEG4圧縮/復元処理により、使用帯域8%程度にネットワーク回線占有率を抑えることができることで、既設のLAN回線をそのまま活用することができるという。
さらに、受信側のWindowsパソコンに画像転送ユーティリティをインストールした場合、遠隔地にある複数台の送信機からの画面を受信機なしで監視することも可能となっており、逆に、送信側のWindowsパソコンに画像転送ユーティリティをインストールした場合には、送信機なしで遠隔地へ動画配信を行うことも可能となっている。
映像を運ぶ技術が文字を運ぶ技術に追いついてきたようだ。新分野を追いかける成長ばかりを求めるのではなく、既存インフラの活用も成長プロセスの進化形かもしれない。
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