三菱マテリアル株式会社は、2010年7月29日、貴金属粘土の新製品『PMC PRO』を米国インディアナ州パーデュー大学で開催される貴金属粘土展示イベント『第5回PMCカンファレンス2010(7月29日~8月1日)』にて発表することを明らかにした。
今回開発に成功した高強度銀合金粘土は、貴金属粘土で製作した作品を販売しているプロユーザーからの要望に応えたもので、従来品の2倍以上の強度を持つことで、今まで難しかった「細い」形状の作品の製作が可能となり、また表面に傷がつきにくくなるなど、貴金属粘土作品のバリエーションが広がることから、従来の銀粘土ユーザー以外への販売も見込まれている。
貴金属粘土とは、貴金属粉とバインダーと水を成分とした軟らかい粘土状の素材のことで、アクセサリーなど貴金属の作品を手作りで製作することができるのが特徴となっている。
今後は、米国において2010年10月頃、また日本では2011年4月頃の発売が予定されている。
「削る」だけではなく、「練り上げる」魅力も加味された貴金属粘土。自由なアクセサリーアイデアを実現できる新素材といえよう。技術は遊びごころによって飛躍的な進歩を遂げるものだが、造形の世界がもうひとまわり拡がりそうな期待が持てる一品だ。
三菱マテリアル株式会社リリース